あてない処に君あらば
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あてない処に君あらば

ほど

サラッと、美しく

2023年3月10日
専門学校の職員高嶋と後輩佐伯の話。ほどさん初めてで、セールの中で絵が綺麗で目を引いて買ってみました。過去を引きずって自分を許せずにいる高嶋、そんな高嶋にベタ惚れの佐伯、2人とも良い子で周りも良い人達で、当て馬も出て来ずサラッと読めました。高嶋が過去にこだわるのはよく理解できたし、その過去から解放される様子がじっくり描かれていて読み応えあり。絵も美しくて、透明感あって読みやすい。ただ、あまり引っ掛からなかったなあ。佐伯が高嶋にベタ惚れの理由がよく分からないし、佐伯泣きすぎだし、絵は綺麗だけどコマが大きすぎたり背景白が多かったり。ふいに涙が出るシーンって、ハッと胸をえぐられるけど、それは一回位だからハッとするのであって、何回も泣かれると白けてしまう。特に佐伯は攻めだしなー年下ワンコ攻め大好物だけど泣く子は嫌かも。高嶋の過去のシーンなんかはとても美しくて切なくて大好きなんだけど…うーん、佐伯がもちょっとクセあればな…高嶋の描き込みに比べて佐伯が薄っぺらに見えちゃって…クゥッとくるとこがなかったなあ。番外編や他作品も買うつもりだったけど、買わなくていいかなーうーん悩む。
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