ループ令嬢は執着王子の積年の愛から逃れられない
」のレビュー

ループ令嬢は執着王子の積年の愛から逃れられない

椎名さえら/コトハ

かなりネタバレです

ネタバレ
2023年3月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 楽しんで読めました。好きなお話です。
執着王子が魅力的で良かった。
でも気になるところも多い。
1.ヒロイン家に罪をなすりつけたのは、大して権力もないたった一人がしたこと。執着王子もヒロインも7回もやり直さないと解決できないのはいくらなんでもボンクラすぎる。特に王子は誰が犯人かわかっていたのに。ヒロインがそんなに大切なのに、なんでたった一人の騎士のわかりきった計画を止められないの?
2.ヒロイン家が6回目まで毎回同じタイミングで罠にはまったのに、7回目だけ閨の儀パーティで断罪劇がおこらなかった理由がわからない。閨の相手が7回目だけヒロインに変わった理由は理解できたが、相手が誰になろうと、公爵令嬢のためだけにあの騎士は動くので、7回目だけ騎士が断罪劇をおこさなかった理由がちゃんとほしい
3.公爵令嬢の王子への気持ちが、最初の頃に比べて今回は恋愛でなくなった理由も不明瞭

上記の不明瞭さにモヤモヤしたけれどそれを除けば好みの話で、もう少しその後の二人や妖精たちのお話が読みたい。

あと、アレクは計画をもちかけられたからヒロインに求婚したけど、でもちょっと本気も混じってたということでいいのでしょうか。単に計画にのって言っただけならきちんとヒロインに後で謝罪すべきだと思うし、本気だったら執着王子のその後の対応が弱い気がするし(また普通にアレクとヒロインを2人きりにしてるので)、そのあたりもう少し理解しやすかったら良かったかも。
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