TOKYO光オークション
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TOKYO光オークション

時羽兼成

お互いに救われた

ネタバレ
2023年3月12日
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『ふくしゅうがとけない』を読んでから、他の作品も気になっていたのでセールで見つけて速攻で買いました。

闇オークションで売られた奴隷・誠実×オークション会場のオーナー・燕。
オークションにかけられた誠実、2円で競り落とされるもののキャンセルにあい在庫として残ってしまうことに困った燕は2円を払って自由を与える。しかしそのことがきっかけで燕に懐き、燕は困惑しつつも心を許していくストーリー。
『ふくしゅうがとけない』を読んでいたこともあり、もっとシリアスな内容を想像していましたが、意外にもクスッと笑える部分もあっておもしろかったです。
誠実の素性の知れない感じが怖い反面そこに魅力を感じます。
燕がくたびれたおじさんなのですが、仕事も中間管理職の立ち位置だし、恋愛もいい思い出がないし、顔にも傷ができてて色々と諦めているのが悲しいのですが、誠実がそんな燕に手を差し伸べて救ってくれるのがすごく感動してしまいました。なんというか、シンデレラストーリーだなと。
しかし高評価だったので期待しすぎた面もありますが、あまり私の琴線には刺さらなかったのが残念です。
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