消化不良の部分はあるが雰囲気が大好き





2023年3月15日
表題作と、「薔薇とヘドロ」に入っている短編の続編、そしてもう一つ短編が入っている。表題作は母親との関係で心を病んだ2人が、身体で慰め合い、生きる道を見つけていく話。この表題作だけで一冊お願いしたかった。「薔薇とヘドロ」と若干ストーリーが似ている上、「薔薇」を追い越せていない感じはある。また、なぜ拘束しないとダメなのか、父はどうなったのかなど、もう少し背景などを濃厚に入れて欲しかった。でも、とにかく作者様の醸し出す雰囲気が好き。いっちゃってる時の目が怖いし、執着具合とか病み方が最高。連載中の作品も、単行本になるのを楽しみに待ってます。

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