このレビューはネタバレを含みます▼
大学学部レベルまでの初等物理学は、きちんと理解すれば非常に美しい理論体系にまとめることができる。
これらは全て、先人達が血のにじむ努力の末に勝ち得てきた結果であり、若人には是非ともそれらを享受できる喜びを噛み締めてもらいたいものだ。
本書を子供たちに見せることは日本の理科離れを食い止める一助になると思う。
これからも物理・科学の世界をフィーチャーした作品が生まれ、多くの若者を我々と同門に導いてくれることを願う。
p.s.
本書から科学の世界に興味を抱いた方には、アイザックアシモフの科学エッセイシリーズを読んでみることをお勧めする。
かなり古い書籍だが、著名な小説家でありながら化学分野の博士号を有する彼独自の、非常に明快でわかりやすく読みやすい文章で科学全般を面白おかしく解説している。