白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます
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白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます

やしろ/keepout

仕事し過ぎで、いいから休んで欲しい幼児

ネタバレ
2023年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ テンポが良く一気に読めます。主人公が前世記憶を思い出した5歳から話がスタート。よくある転生モノに見えて違う、という感想です。
愛され主人公なのはそうなんですが、納得いくので、安っぽさはないです。
優しくて情の深い子なんですが、自己肯定感がぐっちゃぐちゃに潰れてるんで、自覚ゼロどころか、心身共に醜いと思う精神状態。
友情や兄弟愛、師弟愛が素敵で癒しです。
権謀術数が得意にならないと生きてけない幼児とか、大人でもきついのに、いくら前世の記憶生えたって人格は引き継いでないから、どんなに賢くても心は子供、精神摩耗するよなあと。ようやく大人に恵まれ始めたらコレってきつい。
しかも、両親に育児放棄された挙句、心はすり潰され、誰の愛情も信じきれない。
特に、5巻の最後に「だれがちょうちょをころしたの」という話がありますが、これは記憶生える直前の主人公の心の内、主人公の原点。主人公、記憶生えなくても元々賢過ぎる子供。暴れてた理由が愛情の試し行為かと思ったら、実は試し行為じゃないし理由違うし、元々諦めてるしで凄惨すぎでキッついです。この記憶をほぼ捨てなければ生きられなかったけど、どうしても根っこにはコレがあって。
成長する毎に、少しずつ前を向いていく様子はホッとします。
弟のレグルスくん、順調にブラコンが加速してるおかげでお兄ちゃんの心を癒してくれています。どんどん色々とパワーアップする愛情にホッコリ。レグルスくんがいて、本当に良かった....。
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