このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いです。皇王と言う立場のヒーローと聖女であり婚約者となったヒロインの設定でワクワクしながら読みました。王位継承権はあるものの平民出のヒーローは、敗戦処理のために皇王となり、聖女であるヒロインに敗戦処理の協力を依頼します。最初は調子がいい、ふらふらしたような人かと思いましたが、皇王になったのは妹を守るため、必要と言われたから聖女であるヒロインを巻き込んでしまったけど、嫌だったら逃げて良いと言ってしまう情に深い人でした。一方のヒロインは力のない自分が聖女になってしまったことが居たたまれず後悔する日々を送っていましたが、この仕事を終えた後にヒーローと結婚すれば聖女の立場から下りることが出来るという気持ちで引き受けたのでした。そんな二人が相棒として、間もなく敗戦しそうな国のために奔走します。ヒロインは知識の聖女と言うだけあって、色々な事を知っていて、頼もしい事この上ないです。ヒーローは政治のことや皇族のことなどは分からないながらも、生まれ持った素質と度胸で、敗戦の危機を乗り切ります。後半は元の皇王も登場して、一難去ってまた一難です。しかも聖女の力なんて持っていないと思っていたヒロインには秘められた力がありそうだし、ヒロインへの恋心を自覚したヒーロー、二人の恋の行方など、この先が楽しみです！
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