体の描写＞心の描写、という印象。

『40までに～』があまりにも好きだったので、深く考えずに評価の高さだけ見て買ってしまったんだけど……タイトルやあらすじからよく考えたらわかるとおり、体の関係の描写に結構な重点を置いた作品でした……。
もちろん「体だけじゃなくて気持ちが大事」とは強調してるし、ちゃんと恋も芽生えていくわけですが、その辺りは比較的ライト。お互いに惹かれ合う理由が「可愛い」「優しい」「気遣いができる」程度だし、特に鴻みたいな男がアッサリなつめに惚れちゃうのは違和感あります。
鴻の仕事や、なつめの性格や、元カレの存在など、障害になりそうな要素も大して引っ掛かることなく、トントン拍子にハッピーエンド。テンポが良くて楽しく読める半面、ちょっとものたりなく感じました。
なつめが自分の問題点にちゃんと向き合ったところはよかったです。そして、思いがけず元カレにきゅんときてしまいました……。