花と墨
」のレビュー

花と墨

国谷キノ

色艶のある男前が二人…

ネタバレ
2023年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●『花と墨』というタイトルと表紙に惹かれました。攻受ともに色気があるのが良いです。和装のなせる技でしょうか。“花”っぽいたおやかな英純の方が書道家で、“墨”っぽい無骨な皓樹の方が華道家だというのも個人的には好きです。
●いくつかツッコミレビューを拝見しましたが、7年も避け続けてきた英純が、“詫び”程度で皓樹に会いに行くか?!というのはやっぱり不思議で。「皓樹が他の人のものになるかもしれない」っていう恐れが英純の心の奥でくすぶったのかな…と勝手に脳内補足しました!
●その7年振りの、初めてお酒を酌み交わしながらの時間で、英純はやっぱり自分は皓樹を好きなままだと実感し、その気持ちをこぼしてしまった英純に対して皓樹が執着と独占欲を自覚する、という瞬間が好きです。…これまだ1話なんですけど。二人が一瞬で7年分の時間を取り戻したうえで、次の関係性に展開する。
●有名人な二人ならではの悩みやトラブルが出てきますが、皓樹がめちゃくちゃ頼れる男でした。英純への感情を自覚してからずっと、皓樹はかなり男前です。「全部ひっくるめてお前と向き合う」という言葉に全く嘘がなかった。いい!
●二人の母親たちは作中では飲み込んでくれたけど、多分跡取り問題とかあるんだろうし、一筋縄ではいかない道のりなのでしょうが…。でもラストでは二人とも今と未来を大事にしていたので。きっと乗り越えられるかなって思います。
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