このレビューはネタバレを含みます▼
2年前、他サイトで読破して以来ずっと好きな作品です。スピンオフを踏まえてやっぱり読み返したくなり購入してしまいました!
突如出現した人類兵器とも呼べる特殊能力を兼ね備えた生き神(イキガミ) 選ばれた最強の彼らにはドナーが存在していて、イキガミの治癒を行える唯一の存在。名前の通りイキガミが失ったものすべてを提供し、解消できるのはどちらか死ぬまで。なんて理不尽で残酷な世界なんだ!と思いながらも物語に引き込まれていきました。
幼少期からイキガミとして生きてきた鬼道とドナーで中学教師の吉野。
治療という名目とはいえ、鬼道の振る舞いには目に余るものがありましたが、、「やらせねぇってことか」のくだりとか‥本人大真面目で、ぷっとなってしまいました(笑)
うっかり吉野さんを傷つけてしまってから、鬼道の中で何か変わったのですが、呆然と立ち尽くした姿。取り返しのつかない事をしてしまった子供の様。。
イキガミを知っていく上で、鬼道の生い立ちにも触れていくんですが、親から見放された過去と自分達の立場を理解した上で、側にいると強く決意した吉野さん。
常に大きな優しさで鬼道を包み込む姿は、時に母の様な兄の様な色んな表情を見せてくれます。心身共に深く結ばれた2人がお互いの想いを確信し、このまま甘々の流れで激動の下巻へ。
吉野さんによって、孤独の一匹狼は可愛い大型ワンコに転身!写真も切り抜いちゃて、飾ってる~!!吉野さん好きすぎワンコに極上キュン!!
対照的だった自分に宛てた未来への手紙。そのギャップが悲しい、ただ、吉野さんが描いた未来是非とも見てみたーい!子育て肩車鬼道に清き一票!(あ、既にヨコシマ?)
国の存亡をかけたイキガミの戦闘シーン。目を背けたくなるような場面も一部ありますが、リアルな表現がより平和の大切さを強く感じさせました。。その中で鬼道が自分を見失い、どうなるんだ!?と最後まで気が抜けませんでした!柴田さんと滝くんのその後がbonus trackで読めて当時はそれで満足していましたが、職場恋愛で失敗してるのでの柴田さんと、滝くんに引っかかった方はスピンオフを是非!後書きやマウント鬼道は今回初めて見たので、嬉しすぎるサプライズでした(泣)