このレビューはネタバレを含みます▼
◎2巻配信中。☆5.0以上。
《1巻》表題作のみ+描き下ろし/P203/白線修正で甘め/ハピエン。
《2巻》表題作のみ+描き下ろし/P223/白線修正で甘め/ハピエン。
Ωバース作品好きで色々読んで来ましたが、気持ちとは裏腹に『運命』に翻弄され『運命』に逆らえない…『運命』とは残酷…と思わせられる作品です。ハピエンですしΩバースなのでもちろんエチシーンあります(しかも修正甘めの)が『運命』に振り回される胸が締め付けられる内容でした。
大学生の受けには学生時代から付き合っていて20歳になったら番になる約束をした彼がいましたが、彼の前に『運命の番(しかも受けの幼馴染)』が現れ、運命に抗えず別れた…という悲しすぎる過去を持っています。もうそれだけで胸がいっぱい…。番の約束してたのに運命の相手が現れたらそっちに行くって…気持ちより本能に逆らえないなんて残酷ですよね。そんな受けの前に現れたaは元彼の双子の弟…。酔ったときに元彼と間違えて関係持ち、その事がきっかけで付き合ってる振りをすることに。一緒に過ごすうちにお互い惹かれつつ…。なのに、元彼と番(幼馴染)に偶然会った時に、攻めに変化が…受けの幼馴染に反応してしまい…。いくら一卵性の双子だからって攻めの運命の番が元彼と同じ幼馴染って…残酷過ぎない?もう苦しいよ…。でも、必死に理性を保ち受けへの愛を証明した攻め、かっこよすぎる!『運命の番』ではない2人だけど、本能より気持ちが勝った2人は番に。でも、私的には『運命』よりも『運命』以上の番だと思います。本当に心から幸せになって欲しいと願います。
そして2巻では、今度は受けの『運命の番』が現れます。もう攻め以外のフェロモンは感じないはずなのに、何か感じるものが…。ここでもまた『運命』が邪魔をします。もう、幸せにしてやれよ!って切なくなる。また受けに『運命の番』という試練が襲います。もう、受けを苦しめないで欲しい。そんな気持ちになりました。でも、やっぱり気持ちが大事なんですよ。この2人は本物の番です。お互い相手を思いやり『運命』に負けず、自分の気持ちを信じる2人。最高のカップルです。運命に振り回されずに幸せになって欲しい。続編あれば、もっと幸せな2人の姿がみたいです。そして家族になり2人の子供とか見てみたいな。
この作品に出会えて良かった〜。