黒い聖者は二度笑う
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黒い聖者は二度笑う

サガミワカ

サイコなマッチョ神父から逃れるのは難しい

ネタバレ
2023年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 現在、続編である「黒い聖者は甘く囁く」が配信されており、こちらはまだ続くようです。本作は「マッチョな神父の言葉攻め」を目指して描かれた暁神父(攻)×警察官である鋼(受)の出会いのお話。いやー暁神父、試し読みだけでは分からないナナメ上をいくキャラでした。教会に通う信者に対しては穏やかで優しく美しい神父として接していますが、実は話しながら相手の深層心理(傷)を暴き塩を塗りたくりまくる。結果として彼と「おしゃべり」した者の多くが自シするという。暁、恐ろしい異常者です。ある夜、自身に気を許し傷を見せた鋼には以降、底抜けに明るく砕けた調子で接するようになります。この明るさが異常者といえば異常者っぽい。しかし鋼も警察官。暁の予想以上にメンタルが強く、なかなか堕ちてこない。そんな鋼に対し暁が取った行動は…。ギャーーーーーっ!そうくるんかいっ!いや、まぁ逃げらんないよね。そして鋼が自分でも心の奥底に隠して隠して蓋をしてきた本当の傷を暴いて塩を塗りたくる塗りたくる…でもこれ、本当に暁は楽しんでるだけなんだろうか?結果、鋼は吹っ切れたというか立ち直れた。それは同僚や上司に恵まれたから?謎です。謎だけど、この2人がどうなっていくのか、続きが読めるのは嬉しい限り。続編もあわせて読むと、2人の関係が深まりより先が楽しみになります!
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