都落ちオメガの戦国愛され婚絵巻
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都落ちオメガの戦国愛され婚絵巻

雨月夜道/石田惠美

勝ち気な白銀はお初ですね

ネタバレ
2023年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦国オメガ、4冊目ですね。今回は武家と公家、水と油な出生の二人がいかにして番になるのか楽しみでした。山吹はいつも通りスパダリ、実系と難ありです。克服して一国一城の主にのし上がる姿、白銀を唯一として愛する姿にきゅんとします。白銀は公家らしくツンツンが大半で気性が強い方でした。いつもは山吹の一歩後ろを影も踏まずに歩くようなタイプですから、正反対という感じでしょうか。そういうツンツンさんが唯一の山吹にだけちょっとデレるところが萌えどころでもあります。公家と武家でどこに接点が‥?と思っていましたが、これまた幼子に出会いがあって、山吹にとっては初恋──心擽られる設定です。気の強い白銀が徐々に山吹に溺れていく様もよいです。彼らのその後、お子とトト丸が戯れ、それを温かく見守る家族団欒の姿を読んでみたいものです。
挿し絵作家さんが変わりました。とても美しいです。これまではかわいらしいというイラストでしたので、作風の迫力とずれを感じるところもありました(ごめんなさい)が、今回はがっつりハマりました。清雅殿も巡さんもドンピシャで、物語の世界にどっぷり浸かれました。
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