このレビューはネタバレを含みます▼
本作は、前作「リセット」の蒼と冬馬が別れて2年後。蒼は相変わらずこじらせているし、今や槙と冬馬は親友。冬馬は蒼への想いに蓋をして麻痺している。
上下巻あるものの、上巻ではこれといった展開はないし、もだもだとこじらせの相乗効果。そもそも、蒼くんと冬馬が絡まないから話は全然進まない…笑
周りの人たち、余計な世話を焼きすぎじゃない?笑
個人的にはもっと蒼と冬馬の心の交流というか、ぶつかり合う激しいところが見たかったのだけど、あまりそういうものは描かれないまま、さらっと下巻で解決。物足りないなぁ。
蒼の苦悩をもっと見たかったし、なんならもっとボロボロになった彼を見たかった。主役の二人が動かずに、脇役ばかりが動いてしまっていて、ちょいと物語の比重的に残念でした。テーマ的には好きだし、こじらせ蒼君も好きなのですけど。