このレビューはネタバレを含みます▼
●作者さん買いですが、その中でも大好きな一冊です。立読み(1話まるまる)では、ミツヤ…占いだけで中東に飛んでくの?!とか、ヒラル…かなり態度悪いしツンすぎでは?!とか、んん?と感じられるかたもいらっしゃるかとは思うのですが、是非!読んでみていただきたい〜!!
●ミツヤが占いを大事にしてる理由は1話でも語られていますが、母親に何があったかや、どうしても占いにすがってしまう弱さなど、深く描かれていきます。一方のヒラルは占いが嫌い。こちらもなぜ占いを疎ましく思うのか、納得の背景がある。そんな二人が占いをきっかけに出会って、占いに縛られることなくお互いを大事にしていく過程が、なんとも言えずきゅんとします。
●二人とも何らかの弱さや寂しさを隠していて、お互いにそこに気付いてあげることができる。心を預けていく。環境も立場も違うけど、似てるのかも。終盤の告白(?)シーンはとても印象的でした。
●ヒラルと兄との関係が、ミツヤを通して良くなっていくのも素敵です。(でも、社交的な兄とミツヤがすぐ仲良くなってるのを見てモヤッとしてるヒラル。笑)兄の口から語られる幼い頃のヒラルがかわいくて、今も同じ笑い方をしてるっていうのが好きだなぁ。最初ツンだったヒラル、ちゃんと徐々に笑顔見せてくれますよ!最終話では、もうミツヤ溺愛ヒラルができあがってます。
●ヒラル兄もそうですが、白虎のナダや、屋敷のお手伝いさんとかサブキャラも良いです。最初の占い師は一体何者だったのか…そこは多分不明。ヒラルの褐色肌に金髪碧眼、中東風のお衣装も素敵でしたが、描き下ろしのスーツ姿も麗しかった!いやもう、本当に好きな作品です。是非!