横浜外人墓地殺人事件
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横浜外人墓地殺人事件

峰隆一郎

こんな題名の推理小説が読みたかった!

ネタバレ
2023年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大和和紀先生の「ヨコハマ物語」と言う「歴史ものの少女漫画」やいしだあゆみさんの「ブルーライト・ヨコハマ」やダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」やマルシアさんの「ふりむけばヨコハマ」や五木ひろし氏の「よこはま・たそがれ」などの「横浜を舞台にした漫画や歌」は沢山ありますが、僕は阪神淡路大震災の直後から「横浜を舞台にした推理小説が読みたい」と思うようになりました。まさか、それから間もなく、僕が大ファンでした山村美紗氏が帰らぬ人になってしまうなんて…!この推理小説、阪神淡路大震災の前夜に、つまり山村美紗氏が存命されていました頃に執筆されたそうですね。山村美紗氏の「琵琶湖別荘殺人事件」や葵瞬一郎氏の「東海道新幹線殺人事件」などの「連続殺人事件の被害者が実は連続殺人事件の張本人だった」と言うあらすじの推理小説は沢山ありますが、この「横浜外人墓地殺人事件」と言う推理小説もそうでした。それにしましてもこの推理小説の連続殺人事件の被害者の「望田昭五」と言う男、本当に許せない奴ですね。「笹城知美」の母親に無理矢理彼女を産ませた上に彼女の父親を死へ追いやり、彼女までも無理矢理「殺人犯」にしてしまいましたから。また、この推理小説の主人公の「雨宮退助」と言う警視庁出身のルポライターの「エロ探偵」ぶりも見事ですね。僕自身のコミックシーモアデビュー作品であります「秘密の授業」の主人公の「真中俊太」同様、いろんな女性と関係を結んでいきますから。この小説の「容疑者が二転三転していく」あらすじはまさに「ザ・推理小説」ですね。
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