このレビューはネタバレを含みます▼
最初はかわいい話だなーと思ってたけど、最後まで読んでみたらちょっとモヤッとするところもあって、あとがきに『共依存』とあってなるほどなと思いました。
【小学校給食の栄養士である小南はクズ男とばかり付き合い捨てられる、すぐに絆され尽くしてしまう性格。もうやめようと思っていたときに隣人の大学生・森が鍵をなくして困っているところを助け、ご飯を差し入れるようになってしまい…】
最初のモヤッが、小南が森くんに似た男とワンナイトするところでした。えっ、そういう感じなの?と。もっと序盤だったら違和感なかったかもしれないけど、話の流れ的に森くんとこれからってときだったから、尻の軽さに引いたというか…。でも、それは小南の性格の一部を表すものだったんですね。
森くんの行動もストーカー的で、それは諦めていた初恋の人に出会うための行動だったのですが、少しモヤッとしました。その行動がなければ小南と会うことはなかったんだけど…思っていた性格や話と若干の差があって、そのギャップにモヤッとしたんですよね。
で、子どもの頃の経験から誰かに依存気味になっている、共依存の関係と思ってみれば、それぞれの性格に裏地があって納得できるところもありました。寂しい幼少期が小南を惚れっぽくし、森くんは優しくしてくれた大人に執着してしまった。
漫画の雰囲気が優しく、かわいいから誤解してしまったんですよね、私。ほのぼの系と思って読んでたら、執着依存系だったとは。これはこれでお話として面白かったと思うけど、エピソードの出し方とかで序盤に気付かせてほしかったなー。