私と夫と夫の彼氏
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私と夫と夫の彼氏

綾野綾乃

美咲派

ネタバレ
2023年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一気に7巻読んでしまって、まったく完結に近くないのを感じて苦しいです。夫婦の形も、愛の形も、人それぞれなので 普通 を悩んで、悲しんで当然だし、モラルも人と環境と時代と習慣で変わったりするものだからこそ、人間関係って、当事者が納得すれば周りもそれを受け入れたり、関わらないようにしたりすれば良いものだと自分は思います。そもそも、恋愛も友達も家族の絆も、まず自分が自分の価値を決めてから初めて心地良いものが出来ると思います。

この話、旦那は自分が既婚者なのも、同性愛者なのも、毒親からもう成人しちゃってるのも、何一つ自覚してないで生きてきたからこそ人生泥沼化しちってます。

だって、簡単に言うと奥さんはどうにか夫婦関係を続けたいから傷付けられても、二番手になってまで不倫相手と仲良く3人で過ごそうとしてくれている。不倫相手の周平君も元々美咲ちゃんが好きで夫を利用しようとしてうっかり好きな人の夫を好きになって三角関係を生み出しちゃったわけで、平和な3人暮らしなんか出来たら最高傑作じゃないですか。だから、旦那が何かの決断をしないと美咲ちゃんも不倫相手もどれだけ頑張っても3人誰一人幸せになれないと思う。

個人的に、夫に性的に求められてない事で多少の傷を負いますが、柔軟なので、美咲ちゃんと同じ立場なら情けないけど夫とその不倫相手にも情がある事を踏まえて愛じゃなくても3人で体の関係を持ちかけて一夫多妻に納めちゃうか… すぱっと二人には何も言わずに消えちゃうかの二択だね。

まあ、色々言いましたけどまとめます。

正直、美咲ちゃんが愛しいし、美咲ちゃんが正義で、一番幸せになって欲しいし、美咲ちゃんが全部注いできた感情と努力を報われたいし、男共の勝手に巻き込まれたただの被害者だから!美咲ちゃんが良ければ私は何でもいいです。
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