このレビューはネタバレを含みます▼
単話版を読んでましたが書き下ろしを読みたくて購入しました。もっと続きが読みたくなります。
シグワルトとの出会いでイルサの価値観は大きく揺らぎます。正義と信じていた自国の戦士はイルサを酷い目に遭わせ、助けてくれる人は誰もいませんでした。野蛮と思っていた国の戦士であるシグワルトは、イルサを奴隷ではなく妻に迎えると言い大事に扱い、一族は皆敵国から来たイルサを受け入れ普通に接してきます。今まで自分が信じてきたものは何だったのかと葛藤するイルサが切ないです。
年若いとは言え次期の長になるシグワルトは一族の皆から頼りにされる存在ですが、イルサの前だと拗ねたり子供っぽい所を見せるのが可愛いです。