婚約破棄された公爵令嬢は森に引き籠ります
」のレビュー

婚約破棄された公爵令嬢は森に引き籠ります

西山アラタ/春野こもも/iyutani

未完完結?!

ネタバレ
2023年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻完結とあり、嫌な予感はしていた。ラストも「これからも困難は立ちはだかるだろう。それでも私たちは大切な仲間と乗り越えて行く」などとフワーッと終わる。えっ?!先に申し上げると真っ赤な未完である。知りたいところは謎のまま。クロエ濡れ衣で婚約破棄からの断罪。3巻を経て、真実は明るみになるが、関わった全員謝罪して終了。クロエも美しい心の持ち主なので、ザマァしない。えええ。それなのに。父公爵は、クロエを娘と認めず、スンとした顔で去る。クロエの母こそがグリモワールの使い手であり、クロエこそがその正当な継承者であるというのに、父公爵は、「グリモワールの血族に関わるな。」と言う。父はクロエが生まれてからずっと虐げていた。何故?そして不審なクロエ母の死の謎。と共に、クロエそっくりの顔の魔女に殺されたというエルネストの母。クロエそっくりの魔女とはクロエの母なのか?誰なのか。父公爵は何を何処まで知っているのか。謎は謎のまま終わり、気持ち悪い。ノベルの方は続くのかもしれないが。クロエが美しい心根と言えど、悪虐な妹達にはやはりザマァして欲しかった。庇われて一瞬で心入れ替えるとか、王太子もそのまま出来の悪い妹を王太子妃に据えるとか正気か?!その小国がどうなろうと知らん、とクロエも実は思っている様だが。うーん。心残りな未完結物語であった。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!