恋獄にて三人で踊るダンス
」のレビュー

恋獄にて三人で踊るダンス

兎山もなか/すみ

好きな作家さんですが

ネタバレ
2023年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ これはあまり好みではありませんでした。というより、評価の難しい作品だったと思います。家庭環境に恵まれずどこか退廃的なヒロイン紗星と、彼女に片思いする幼馴染みの太陽、太陽に片思いする月森の奇妙な三角関係。あらすじの注意書きにあるように男性から男性への挿入シーンがあったり、あまり一般的とは言えないヒロインの思考だったりというところに作者さんのチャレンジがあったのかもしれませんが、全体的に暗く救いがなく、楽しい気持ちで読める作品ではありませんでした。ラストも「ここで終わり?」という唐突さで、微妙な気持ちに。有名作家さんの作品なので加筆して文庫化もしくはコミカライズされる前提なのかもしれませんが、こちらも商業作品として出す以上、もう少し三者三様の着地点が描かれるべきだったのでは。序盤だけササッと書いて出したような印象で、ちょっと残念でした。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!