甘い復讐のしかけ方
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甘い復讐のしかけ方

悠月彩香/鈴ノ助

復讐の為に、その方法はベスト?

ネタバレ
2023年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの作品は何作かは読んでいたし、面白かったので気になって読みました。短編の中にギッシギシに内容詰めてるストーリーで、もう少し丁寧に描いた方がこの作品に厚みが出たのでは?という感想でした。

内容は、独裁的な大公にあらぬ罪を被せられ斬首された領主の兄。我が家の門に兄の首が吊るされ、それを目撃した妹のセレスティアは激怒する。
兄の殺された理由は全て理不尽な内容で、怒りは頂点!あの大公を殺す!と復讐を誓う。
この復讐を誓うまでのあらすじは良かったんですけど。。。
『殺す為には、大公の近くに行かなくてはならない。その為には1番気が抜けている閨の時を狙うのがいい。それならば、その経験を誰かに教えてもらう為に相手探しをする』
その思考回路があまりにもお粗末で思いつきの計画で失敗しか想像できない。
更に、その相手となる吟遊詩人のヴァレルと出会い、閨の練習として何度か体を重ね、2人は少しずつお互いの事を好きになっていく。。。
という流れが、素敵なように見えて、疑問しかなくてですね〜。
『え?兄の復讐、忘れてません?兄の復讐の為になぜ閨の練習になってんの?あれ?復讐後回しになってません?練習相手に恋心芽生えさせてる余裕はどこにあった???やる気ある???貴方が今そんな事してる間に、領主の兄が亡くなった領地の人々は困ってるんじゃないの???早く帰って、先ずは領地を守るのが先決では???他に方法ありませんでした???』
と、ツッコミ所満載で、読んでいて無理矢理感が半端なくて。。。
絵は綺麗で好きですが、ちょっとストーリー展開に無理があって共感する点がひとつもありませんでした。
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