嗤う蛇には花が咲く【単行本版(限定描き下ろし付き)】
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嗤う蛇には花が咲く【単行本版(限定描き下ろし付き)】

牛☆丼子

ドスケベの皮をかぶった正統派SMでした。

ネタバレ
2023年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは、すごい…。SMの世界観を正しく描かれている。Mの反応を見て、Mの無意識下の嗜好まで読み解き、それを全て叶えていくSの洞察力とスパダリ力が、とにかくすごい。しかも、正解にたどり着くまで三年も待ってくれる気の長さ。スケベが品のないイン語やらで、ハードルが高い人もありそうですが、どうか最後まで読んでほしい。ちゃんとハピエンです。私は合意があれば下品なイン語もわりと好きなので、抵抗なく読みましたが。大変名作です。名作ではあるのですが、作画が乱れるところがあり、なかなか手を出し難いのも事実。受けも攻めも全然好みのタイプじゃないのに面白いし、このふたりでないと成り立たないと唸らせられました。2巻なのに5冊くらい読んだかのような読み応え満点。タイトルは商業化するにあたって改題されたようですが、正直オシャレすぎてピンと来ません。もっと泥くさくて少しダサいくらいの方が世界観を表現できていたと思う。失礼ですが、正直なところオシャレタイトルの合うテイストじゃないから、不似合いなタイトルのせいで本来の客層を逃しているところもありそう。
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