このレビューはネタバレを含みます▼
いわゆる野良と呼ばれてる猫と、とりまく色々な人間のお話し。具合が悪くなると何故かウチに来て、回復すると、さっさと外へ戻る野良ちゃんが、近所中で名前もご飯も沢山もらっていたのを思い出しました(笑)七生とヨシノさん。アキハルとの幸せな時間から、一気に哀しみの中へ。喪失感を抱えたまま生きる二人が出会い、最後には賢く勇敢なマチと3人で生きてく。心と時間が動きだし、共に生きて生かされていく場面場面で、何度も涙(TT)人間だけでなく、猫側の視点からも表現されてて、いい作品だと思いました。
地域猫が大事にされてる土地ばかりではないし、作中に出てきた、傷付ける事だけを目的とする悪い人間や、保護という大義名分のもと、問題なく暮らしてる野良猫を追い詰めて結果、その子の命を奪っておいて平然としてる人間もいると聞く。傲慢で非道な人間達に対し、同じ人間として嫌悪します。
願わくば。この作品を読んだ方が少しでも、辛い環境にいる猫達を理解し、可能な限り、その中の一人でもいいから、共に生きていこうと行動してくれたら、です。小さな命に対しての責任は重いけれど、それ以上の幸せな時間を彼等はニンゲンに与えてくれます(=^・・^=)☆