ストラングラー
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ストラングラー

佐藤青南

ふざけすぎ…

ネタバレ
2023年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 過去の事件と現在の事件が交錯しながら、現在の事件を解決していくことで過去の事件の真相に少しずつ迫っていくストーリーの構成や冤罪を訴える死刑囚が捜査一課刑事のブレーンになるという突飛な設定、過去の事件に囚われ苦悩を深めていく主人公の丁寧な心理描写など文句なしに舌を巻く秀逸作です。既刊の3冊どれをとっても読んで損はないという素晴らしい作品に巡りあった気分を、過去の事件の真犯人が新たな事件を起こしたかもしれないという作品の肝になる場面で、「おにぎりくらいの大きさのようようだ」?ふざけてませんか?ただの誤植にしても過去の事件に繋がる新たな事件の遺体発見現場を描写する場面でこの誤植?それを作者自身も担当編集者も気が付いてないとしたら、読者はそんな誤植には気が付かないと高を括っているか、たった二文字の誤植くらいで読者の気分がぶち壊されたりはしないはずと舐めているのでしょう。これだけの良作なのにただただ残念としか表現できません。
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