このレビューはネタバレを含みます▼
良かったです!○○○
受けは癒しの力を持つ神子で、元いた国で濡れ衣から断罪されます。 そして唐突に前世の記憶が蘇り、自分が前世で姉にさせられた乙女ゲームの悪役キャラだと思い出します。
でも受けは全然悪では無いし、攻めが攻略対象キャラだとかゲームのストーリーだとかは無くほぼ絡んで来ません。転生モノとしては?です。 私は個人的に、前世の社畜フツメンリーマンが受けの人格の前面に出て来るのが苦手なので、寧ろそれで良かったです!(笑) ○○○
そして受けのキャラがとても良かった! 美人で努力家で慈悲深く才能アリアリで、なのに元居た国で正当に評価されず虐げられ続けた結果、自分に価値は無いと思い込み、感情を表に出せない人になっていました。 隣国で攻めと出逢い、周囲の人からも優しくされ、少しずつ感情を取り戻し愛情を覚えた受けの可愛いこと!勘違いから攻めに嫌われたと思い込み「…きらわないで」と涙を流し攻めに抱きつく場面は、攻めでなくても萌え滾るはず! ○○○
一方攻めも、これまた読者のツボを押さえる良い男!側妃の母を持つ第三皇子で、その生い立ちからかなりの策士で陰もありますが、人当たりのいい鉄面被で本当の自分を隠しています。が、幼い頃に一目惚れした受けをずっと想い続けた一途さと、受けを囲い込んで離さないド執着の溺愛は、好きな方も多いはず!
○○○
ストーリーも面白く、最後まで楽しく読ませていただきました。ただ、胸くそ悪役たち(受けの元主人の第二王子とか、乙女ゲーム主人公のぶりっ子アバ○レ聖女様とか、攻めを追い落とそうとした第二皇子とか)への制裁が弱過ぎてちょっとモヤモヤしたので☆-1です。