隷属の定理
」のレビュー

隷属の定理

沙野風結子/笠井あゆみ

ぴったりと合うモノ同士

ネタバレ
2023年4月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 定理シリーズ3作目。式見槐の周囲の者、マネージャーの瀬戸が主人公。憧れと思慕を捧げていた槐に愛する者が出来て、苦しみを感じ、壊れそうな時に出会った画家の乃木。互いが持つ相反するモノがピッタリ合う事が肌で分かってしまうほど。相性がいいって事だけれど。壊れたがってる瀬戸が辛い。自分という存在に価値をみいだせない。そんな瀬戸が廃村に引き篭もっていた乃木の元で生き直そうと手探りするようになる。その変化が見どころです。乃木に依頼していて、とうとう書き上げられた絵。笠井あゆみ先生が挿絵にしてくれてます!3部作は世界がそのまま繋がってますから、一気に読むとまた良いです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!