このレビューはネタバレを含みます▼
元ニートだったのでこの漫画はすごく刺さった。星6です。主人公の心情描写はリアルかと思います。作画も原作者もニート経験者だろうね。絵柄は小畑健氏のデスノートを彷彿とさせます。やや劇画寄りかもしれませんが、細部に至るまで作画の「崩し」が少なく丁寧です。ストーリーも良く、アニメ化よりは実写ドラマ化しても受け入れられるだろうと思います。それぐらい心情描写が丁寧で、他の異世界ものと違って二次元特有の妙な人格のキャラは居ません。あくまで現実世界に軸足を置いて、異世界とリンクしているゲームソフトに介入する感じです。
課金要素が村人の生死につながりかねないため、主人公が一念発起してバイトし、徐々に更生していき、家族関係が修復されていく話です。
現実世界100%のニート更生ストーリーだと重たい話か説教になりがちですが、異世界とゲームをからめることでそういった重さは軽減されています。応援できる主人公ですね。
ニートに説教したい読者は少しモヤモヤするかもしれませんが、最終巻で山本君がガツンと説教してくれます。山本君にも幸あれ。