このレビューはネタバレを含みます▼
とにかく、青ちゃんが可愛いっ!
試し読みの可愛さのイメージが、読んでいくうちに、徐々に「おや…?」となっていくのは、ミステリーを読んでいる感じがして新鮮でした。
読み進めるうちに、可愛さや綺麗さの中にも醸し出される物語のシリアスさに気づかざるを得ず「どうなるの!?」と読み終わるまであっという間でした。
終わらせてはいけないと執着して、終わらせなければならないものにしがみついたり、自ずと苦しみから手を引けなかったりする。
あるいは終わらせられないものだと思い込んでしまっていたり…。
手放して終わりにしたほうが絶対に楽だろうに、何故か捨てられなくて、大事にする。
自分を幸福にしてくれていなくとも、自分が必要としている以上は、終わらせることは難しい。
幸福を感じるためには、終わりを恐れず。
命に限りのあることを知っている人間にとっては、命の終わりこそ最大の最終の終わり。
それ以外の終わりは、ただの変化、であるとも言える。
繋ぎ続け、その1つ1つの終わりさえも、喜びや愛おしさなのだと。
自分のありとあらゆる感じられたものに対して、愛おしい気持ちを持てるなら…持ちたいし持ち続けたいものだなぁ。
なかなか終わりにできなかった“愛”を終わらせることの変化によって、またその変化に喜びや愛おしさを抱くことによって、捨て去るのではなく、ある意味“愛の転生”のような形で、わたしたちの心も変化を続け、日々を繋げていくのではないか?
青ちゃぁん!!!あったかいねぇ!!大好きよ!