あなたに焦がれる365日
」のレビュー

あなたに焦がれる365日

たき猫背

あー、ハヤが可愛い♪

ネタバレ
2023年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 受験の日に道に迷ったハヤを助けてくれた穂高。近道を教えてくれて、落ち着くように励ましてくれて、ついでにサークル勧誘もしていった。無事に合格したハヤは大学でできた友人と共に穂高のサークルに入り、可愛がってくれる穂高のことをどんどん好きになっていく。


恋愛対象が同性であるハヤは片思い相手に想いを伝えることもできず、恋の応援をする側で穂高に対しても気持ちが膨らみすぎないように一生懸命ブレーキをかけているところが切なくて辛い。

穂高の元カノを見てしまってから更にハヤの切なさ辛さが増していき、穂高に優しくされて想いが溢れてしまったハヤの告白は泣きそうなほど切なかった。


自分の恋愛対象が異性だと思っていた穂高がハヤへの気持ちに気付くのが遅れ、すれ違いかけたときにサークル仲間からの的確なアドバイスがあり、穂高とハヤの交際宣言も祝福する彼らが眩しくていい子たちだった。

登場人物が一人を除いて気持ちのいい子ばかりで、少しご都合主義に思えてしまうけれど、ハヤの可愛らしさがこの作品全体の雰囲気を作っているから読んでいて本当に楽しい1冊。
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