このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルにもあるとおり、初っぱなから真希の気持ちは修に向かっていて、幼馴染みのお兄ちゃんなんて言っているけれど、真希が恋愛相手として修を好きなのは明らか。
修は彼女がいてヤることもヤっていて、真希に対してはどうなんだ? と思っていたら、修も真希が一番大事なのが見えてきて、やっと両思いだと安心していたら、付き合って1年経ってもキス止まり。そりゃ、真希だって不安になる。真希が大事だから高校を卒業するまでは……なんて思っているならば、それをきちんと真希に言わなきゃ。真希が焦れて追い詰められていることを知っていたのに、プライドと大人ぶりたい自分のエゴで真希の本気を受け流したツケを真希が払う羽目になった。
友人から誘われて行ったクラブで修と因縁のある相手と再会し、酔わされた真希は複数人に犯されてしまう。元々、真希を狙っていたようだけれど、その理由もゲスい。
真希はただただ修が好きなだけで、修が薬や暴行をするような奴らと連んでいなければ起こらなかったこと。その後の制裁もヤ○ザが関わっていそうな感じだし、修も真田も何者? って感じ。
フラッシュバックして混乱する真希を助けるために記憶を上書きさせるのは強引だけれどアリな方法だったのかなと思う。あそこで時間を置くと恐怖と嫌悪が定着してしまって抜け出すのが難しくなっていたかもしれない。
とは言え、真希の身に起きたことは完全な犯罪行為だし、暴力描写もあるから駄目な人には絶対無理な作品だと思うので、あまり積極的にお薦めできない。