彼方から
」のレビュー

彼方から

ひかわきょうこ

感無量です

ネタバレ
2023年5月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 壮大なファンタジー。大好きです。ファンタジーというと魔法を連想するのでしょうがそういった類いではありません。少女漫画なのに戦闘シーンに迫力があります。陰と陽を巧みに描いて見せ場も盛りだくさんです。人物も山ほど登場しますが老若男女ちゃんと描き分けてあるので層が厚く、そこにストーリーのおもしろさ。すぐに作家さんの世界観に引きずり込まれます。
初回掲載が平成3年‥もう30年以上も前ですね。すべての連載が終了したのが平成15年。12年もの歳月で完成しているとは‥大作です。雑誌連載当時、単行本で読んでいました。ノリコとイザーク、目覚めと天上鬼がなんなのか真髄にたどり着く前にお休みしてしまったのですが、やっと完走でしました。
目覚めと天上鬼の真実、ノリコの役目、これまで登場した人々の世界を説く言葉に通じ一筋に繋がって終わりました。すごかった‥読中何度もノリコと共に、イザークと共に泣いてやっと完走です。最後のラチェフや元凶との戦いが駆け足に感じました。その後の話としてみんなの近況(?)が出ましたがノリコとイザークについては深掘りがされていなくて、その先が読みたいなぁと思ってしまいました。
色々書いても、「おもしろかった!もう一回!と何度も読んでしまう素敵なお話」の一言に勝る言葉はないでしょう。
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