マハーバーラタ
」のレビュー

マハーバーラタ

不詳/山際素男

インドの神様はスケールもパワーも桁外れ

2023年5月13日
18days(grant Morrison)をYoutubeで見たのを機に再チャレンジしました。1巻はバーラトの始まりと神々、聖仙がたくさん登場。改めて感じたのは(ヴィシュヌとシヴァを除く)神々のクズっぷり。中でもインドラ、こいつはダメだ。そしてトラブルの創造神ことブラフマー。神様はこんなにズル賢くていいのか?聖仙、バラモンの皆様は大変お偉くてお強いので怒らせると大変な目に合います。そして鹿に化けて××してるところを射られたり、裸の美女を見て◯◯が迸るなど、おおらか、かつ特殊な性向の方々が多数登場してきます。

<追記>
英語からの重訳です。目が点レベルの誤訳も散見されます。ですが情報量は多く有名な挿話もしっかり収載。気軽に入るには良いのかな。最近Youtubeでmahabharata(2013-14:star plus)を見つけてハマりました。ヒンドゥー語なんで台詞が分からないのが辛いが大体どの場面かはわかります。にしても、アルジュナはお孫さんいるんですね(パリクシット君0さい)。追放だの放浪だのカウントすると皆様結構なお年と思われます。特にビーシュマことデーヴァヴラタ氏に至っては200歳はいってるんじゃないかと。あ、この時代は皆さん超早婚でした。アビマニュは15、6歳で一児のパパだった。ピタマハももちっと若いか。80台らしいドローナ師も、とにかく爺様達が超強いのです。
何はともあれ推しはビーシュマ!前半のパラシュラマとのごっついおっさんバトルは堪りません。心正しく美しく強く渋い爺好きの方にお勧めします(‥諸般の事情によりビーシュマはたぶん童貞です)

ところで、マハーデーヴァことシヴァ神、彼はブラフマーのやらかしの尻拭いや有象無象の連中の苦行と称する恐喝対応係。同様の立ち位置ながら要領良し・美味しいところを攫っていくヴィシュヌと比べて不器用さが目立つ神様です。まあ、本作はヴィシュヌ神マンセーの香りが芳しいんですが。シヴァ神はカイラスに絶賛引き篭もり中。ちなみにインドの神様占いによるとこの方がワタクシの守護神だそうです
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