5人の王
」のレビュー

5人の王

絵歩/恵庭

絵100点、ストーリーマイナス100点

ネタバレ
2023年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は面白そうだなと思いましたが、徐々にストーリーやキャラがめちゃくちゃになっていきます…。

1番「え?」と思ったのは緑の王になった主人公が、突然自分の従士を誑かして寝るところです。さらに、その従士は数ページ後に死んでしまったそうで…話が急すぎてついていけませんでした。
ちなみに主人公は、自分に優しくしてくれた赤の王が元々好きだったはずなのに、いつの間にか忘れ去り、何故か青の王を好きになって、さらにその直後に従士と寝る…というとんでもない流れでした。
王や術師は神に近い力の持ち主で、性行すれば力が強まる問いう設定もあるので仕方ないかもしれませんが、青の王が主人公(たぶん10代前半…)とか、記憶をなくして幼児退行中の術師(身体的には10代半ば…?)と性行するのが気持ち悪かったです。いくらファンタジーで、カースト制度のようなものがあったとしても、そういことをする青の王(たぶん20代後半?)に全く魅力を感じませんでした。

ストーリーについては、タイムリープ中にまたタイムリープするなど、場面転換が多すぎて、何がなんだかわからなくなり、読者に読ませる気がないのかと思うほどです。
向こう見ずで考えなしな主人公にため息をつきたくなるほど…。
壮大なストーリー!とか、深い!というレビューもたくさんあるので、そう感じる方もおられると思うのですが、個人的には複雑=名作ではないと思います。
絵がこんなに綺麗なのに、本当にもったいないです。
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