このレビューはネタバレを含みます▼
179p、全表題作、描き下ろしおまけマンガ、あとがき。結婚して数年の仲良し夫婦。仕事をしながら妊娠の事を考えていく場面からストーリーが始まる。妊娠中の自分の身体が変わっていく過程で起こる心の不安。嬉しいだけではない、不安に苛まれた様子が作者様も経験された後という事なだけに頷きながらページをめくった。人1人の人生を生み出すのだ。私は初めて自分の子供と対面した時、嬉しさと共に恐怖を感じた。この子が自立するまで責任を負う恐怖。身の引き締まる感じ。作品全編を通して後戻り出来ない一歩が続く様子がよく現されていて共感出来た。恐怖も覚悟も日々の生活に紛れていくのだけど。