このレビューはネタバレを含みます▼
財閥のドロドロ劇というのでしょうか。色んな人間が出てくるので家系図や人間関係の相関図が必要です。それぞれに思惑があり、探り合い罵り合い試し合い落とし合い引っ掛け合いながら話が展開されていきます。時代も陰気な感じなので少し暗い印象を持つ作品ですが、恋愛もたっぷりあるし面白可笑しいシーンもあるし、一度読み始めると途中で抜けられません。
特に、プライドが高く傲慢な雅人がらんの純朴さに振り回されて焦ったりイラついたり怒ったりする場面は大好きです。
らんに出会った男達がらんの魅力に吸い込まれるのも爽快です。
鴉と周も好きなキャラクターなんですが、この二人はらんによって変化したり救われていくのでしょうか。
点と点が線になっていくのが楽しみです。
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