濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記
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濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記

斎藤八呑/トルトネン/創-taro

90点

2023年5月17日
中世欧州を思わせる戦乱期に転生(大体転生モノは中世欧州モドキの世界が舞台ですが…)した主人公が一兵卒として戦い、生き抜く様を描いた戦記というよりは兵士譚です。
迫力のある絵、容赦のない描写、救いのない物語、少しのユーモア。よくできた作品です。幾分主人公に都合のよい展開も見受けられますが許容範囲内です。
転生モノである意味を見い出せなくて、泥臭く覇道を歩む主人公に魅力を感じていましたが、2巻末に異世界から来た勇者?が現れて一気に雲行きが怪しくなりました。転生モノは好きですが、駄作が多すぎて購入してから後悔することしばしばです。この作品がそうならないことを願ってます。
蛇足かもしれませんが、タイトルに「を」が無いほうが語感が良いと思います。
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