他人じゃないけれど
」のレビュー

他人じゃないけれど

樋口美沙緒/穂波ゆきね

小説 ジレジレのジレ

ネタバレ
2023年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼くして父親を亡くした高校生篤史と、5つ年上の義理兄忍の話。樋口さんは「8年目のキス」読んでて作者買い。兄弟もの苦手だけど、本作は一応ちゃんと他人なのでそこまでは気にならず。正直、途中まで、それも結構後半まで、これはなんの話…?本当にBLになるの?って、作品のあらすじや他の人のレビューを再度確認したくらい篤史の無自覚が長く続き、読み進めるの疲れたな…というところで一気に物語が進むという、大好物!!!ずっと篤史視点で、義理父の愛情に飢えている時期、忍への恋心に気づき始める時期、恋心を自覚してからの時期、とものすごく丁寧に描かれており、家族だけど恋愛感情を抱く過程がすんなり入ってきてありがたい。そして、ついに、忍の本性が現れてからの怒涛の展開にはもう、やられた…そしてそして、番外編!!!(電子だと読みづらくて残念)忍の篤史への熱愛ぶりがいかんなく描き出されててもう…読めて幸せ…!あとね、我慢できずに「…クソッ…!!!」ってなるのが大好きすぎて悶え死ぬ!あとあと、「もう二度と俺と別れる機会はないぞ」に心臓ぶち抜かれました……忍大好き…。続編強く強く希望します…!!!
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