DINKsのトツキトオカ 「産まない女」はダメですか?(分冊版)
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DINKsのトツキトオカ 「産まない女」はダメですか?(分冊版)

北実知あつき

少子化対策に真っ向から

ネタバレ
2023年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ DINKsであることを決めて結婚したアサと哲也の悩みと葛藤の物語です。

子供を産むことの煩わしさ、育児や養育に時間をとられ費用もかかること(身体の線も崩れるし・・・)に耐えられないアサの気持ち分かります。
しかし世間では少子化対策が喧伝されているなかなので、周囲から孤立したり偏見を持たれたりします。

周りの妻たちの「なんで?貴女だけ楽してんのよ!」って気持ちも分かります。

独身女性に対してその孤独感や満たされない寂しさに伴侶を得た妻としては優越感を覚えるのですが、経済力のある優しい夫がいて様々な面で日々満たされているはずなのに子供を作らない妻には「良いところ取りをしている裏切り者!」と思うのでしょう。

確かに、夫の哲也が妻を裏切って避妊具に穴を飽ける行為には・・・憤りを感じます。が、これって「社会的」には正義なのか?とか・・・

色々と考えさせてくれる作品です。
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