このレビューはネタバレを含みます▼
大好きな狼への嫁入り2巻の発売で、とても楽しみにしていました!紙の新刊を待っていられなくて電子でも購入しました。短く…いや、長くなりますがレビューを。
1巻で番になった2人の日常が覗けるのが嬉しかったです。
人間らしい心を取り戻してきた練は、まだ他の人(楓以外)の心までは汲み取ることができない。癒やしである楓とは仕事の話をしてこなかった。気持ちを汲み取りきれないことで、自分でも気付かないうちに悩んで、まともに眠れない程、心が擦り減っていた。そんな中楓は、練の仕事を手伝いたいと強く思うようになっていた。内緒で硝子作品を手がけるほどに。何か力になりたくて練に仕事の様子を聞くが、教えてもらえない。モヤモヤしていたところで練が獣化したまま意識を失う。練と楓は言い合いになり、喧嘩をしてしまう。楓は狼族の村を出ていってしまう。楓がいないことで癒やしを失った練は気力を失ってしまう。楓を追いかけ兎族の村へ来た練は、楓とまた仕事の話をする。心につっかえていた、『心を汲むこと』の悩みを打ち明ける練。なかなか眠れなかった練が、ここで初めてすやすやと眠ることができた。
楓が玄依家のためにがんばろうとする姿勢がたまらなく可愛かった。こうしたい、ああしたいといっぱいアイディアを出す楓の姿は、小さな子どもを見ているみたいでほっこりしました。きっと練も同じように癒やされたんだろうなぁ。気持ちに正直なところ大好き!
練もなかなか人の気持ちを汲み取りきれないところがあって、悩む姿が見ていて辛かった…。そうとう苦しかっただろうなと、読んでいて涙がでました。あと、喧嘩したときに楓が、てめぇええで済ませたシーンと戸を手で開けて手で閉めるシーンを見て、楓も練が仕事について何も言ってくれないことに胸を痛めていたんだなと思うと、ここでも涙がでました。計3回くらい泣きました。
ただ、楓と練はお互いが大好きなので、要所要所に入ってくるでこちゅーや抱きしめる描写に心がほっとしました。弱音を出せたことで、練と楓の絆や愛が深まっていくのかなぁと読者としてはたまらない2巻でした。
あっ、楓の硝子細工見て、何て言うのか。楽しみですね👑
犬居葉菜先生の目の描写が、個人的に大好きです!目は口ほどにものを言うという言葉があるように、目の動き等で練や楓が何を思うのかが伝わってきて感動しました。1巻の後ろの設定資料集の滝児さん見れてよかった!