光の雨 ―原罪―
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光の雨 ―原罪―

かわい有美子/麻々原絵里依

シリアスな検事もの

ネタバレ
2023年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大阪が舞台の再会と事件やら色々ありのお話で読み応えがあります。まず、大学時代の友人を事故で亡くし、喪失感や虚無感に囚われている伊能さんが痛いんですやるせないですよ。更に同性を愛するというマイノリティに悩む姿も辛くて、惹かれていく野々宮の心情もわかりたまんないです。とあるよくある事件が引っかかりそこから意外な繋がりに展開していくというのも面白い。作中の先輩検事が「HOME~」の榛原さんなんです。八神の話題もちょこっと出たりして嬉しい。そして映画「バーディ」もこれ大好きな作品で懐かしい。大阪の阪急「梅田」駅や馴染みのある地名も沢山出てくるのが楽しいです。ただ、家族の会話とかもっと大阪弁でもよかったでと。野々宮の母親や妹は大阪在住なのに標準語とか不自然で違和感ありでしたな。続編もいきます
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