このレビューはネタバレを含みます▼
高校生の康代(ガイド)×裏社会で生きるシロ(センチネル)。路地裏でかつての幼馴染み・シロと再会した康代は、優れた五感を持つ能力者「センチネル」のシロに触れられたのをきっかけに、センチネルをコントロールできる「ガイド」の能力が覚醒。半グレとして悪いことに手を染めるシロを放っておけずに力を貸すことに。センチネルバースは初めて読んだけど面白かった。鋭すぎる感覚に振り回されるセンチネルを唯一癒すことができるガイド、精神的な繋がりが互いの生命にも関わる密接な関係性。幼い頃に自分を守ってくれたシロを守るために強くなった康代の覚悟と善良さが刺さる。やさぐれていたシロの心にもそれが届いて、束の間の逃避行では先の見えない不安が渦巻いてドキドキしました。しっかり過去を精算して歩き始めた二人がスッキリした顔をしていてよかった。このあとの二人にはまた別の面白さがありそう。