このレビューはネタバレを含みます▼
公爵家当主 エドワルド・ヴァシュフォード×伯爵家嫡男 ダニエル・リンベルト
作品内容とカバーイラストを見てこれ好きなやつ~と思って購入しました。ストーリー的にはよかったのですが、ダニエルが受け身すぎるかなと思いました。学生のときにはエドワルドに言い返すことができたのに奴隷になって再会してからは言いなりで(魔術で結ばれた奴隷契約なので仕方がないのですが)、そもそも爵位を手放すときに周りに助けてもらおうとしない、よく言えば慎ましいのですけどもうちょっとダニエルの機転みたいなものが読みたかったです。エドワルドに助けられてばかりの姫みたいで、せっかくの恵体が活かされてないなあと。あとダニエルの母親の親戚が出てくるのかと思いましたがそれはなかったです。
エドワルド目線が書かれているのはよかったです。エドワルドの背景やそのために歪められた性格については気の毒で読後はほっこりしました。いいラストです。番外編が公開されているサイトがあるようです。
挿絵がないのが残念でした。凩はとば先生の美麗イラストを見たかったです。登場人物紹介のイラストは1ページあります。
公爵→侯爵→伯爵→子爵→男爵の序列で、公爵は王族に連なる者や大貴族です。
2023年4月 総326ページ 挿絵なし