離縁予定の捨てられ令嬢ですが、なぜか次期公爵様の溺愛が始まりました
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離縁予定の捨てられ令嬢ですが、なぜか次期公爵様の溺愛が始まりました

浅岸久/旭炬

2巻まで読了

ネタバレ
2023年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻。イラスト入りのためかちょっとお高く感じるボリュームでしたが、スッキリ甘くまとまって読後にはほわっと満たされました。セドリックをとりまく設定もたくみだし、フィオナの慈しみの心も綺麗に表現されてました。虐げられていた家を出て自分の味方をしてくれる存在を信じているからこそ、凛として立つことができるようになったんだなと感じられました。悪役もいい具合に断罪され、それまでの登場もほどよいスパイスとなってラストの爽快さを増しているかと。
文章も読みやすく、キャラクターも魅力的です。息が止まりそうな陰謀や血生臭さもなく、セドリックがもだもだしてるのにやきもきするくらいなので安心して最後まで読めました。
2巻。三分の二くらいまでモヤモヤしてました。新婚旅行なのに何してるの?ヒロインもヒーローも。オズワルド殿下もさぁ、新婚旅行に仕事もちこませるとか野暮がすぎるでしょ。ヒーローもいくら長期休暇もらえるからってその間ずっと仕事のこと考えてるわけだから楽しめないじゃん。ヒロインも、人助けしたい気持ちわかるしそういうキャラだけど、魔力について習いたてなのに安易に人に使っていいのかしら。別に死にかけたわけじゃないのに。それより口を酸っぱくして魔法使いだってばれないようにと言われてたのに危機感薄すぎる。あとナバラル王国の王さま出てこなかったけど、建国祭て王さまいなくていいのかしら?伏線ぽいのもあったしまだ続巻があるのかも。でもなぁ1巻で終わってたらすっきりしてたのになという気持ちが否めない。てっきり1巻ではっきりした表現はなかったものの初夜迎えたのかと思ってたらまさかの未到達で2巻でようやくとか。びっくり。
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