このレビューはネタバレを含みます▼
紅茶王子→紅茶王子の姫君と来て桜の花の紅茶王子。サクラと吉乃のあの話の終わり方で、紅茶王子シリーズは本当に完結しちゃったんだなぁと思うと少し寂しいですが、結婚するという意味では一緒にならなかったサクラと吉乃も他の皆も、幸せならそれでいいかなと思いました。人間になる選択をしなかったサクラはこれからもたくさんの人間の願いを叶えてその度に感情移入して泣いたり迷ったりするんだろうけど、それでもずっと八重と吉乃の事だけは忘れてほしくないなぁ。そして「紅茶王子」でのアッサムと奈子のあの終わり方は、あれはあれでアッサムにとって幸せだったのかもしれないけど私はちょっと「えっ……」と思ったので、紅茶王子の姫君通じてからの今回の桜の花の紅茶王子ですべて私が望む流れが違和感なく組み込まれていて、「山田先生好きー!」てなりました(笑)。誰も覚えてないから気付いてないだけで、人間になって紅茶王子(王女)ではなくなって人間世界で生活してる子はきっとまだいるんだろうなと想像してしまいます。でもその子達も、人間になったことを後悔することなく皆幸せに歳を取りながら暮らしてたらいいな。