このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリーの設定や世界観がとても独特で、小人や獣人、人間などが出てきて、月の満ち欠けなど独特な世界が描かれていています。子供を生むことが出来るという設定もありますがオメガバースではなく、そこもまた良いなと思いました。続きが気になる作品で、初めて読む作家さんですが楽しめました。欲を言えば、もう少し人物の描写や人物の考えが細かく描かれていると、感情移入しやすくなるかなと思いました。しかしながら、世界観やストーリーはしっかりしていて良いなと思いました。続きの配信を読み進めていくと、登場人物が生きてきた背景が少しずつ明らかになって、それぞれのキャラがとても素晴らしく夢中になりました。そして、波乱の展開でますます目が離せません。イザクはどうなってしまうのか、ハラハラドキドキです。後半、それはもう波乱の展開で、サガンの意外な生い立ちやその役割に感動しました。登場人物も多く、かなり主要な登場人物までもが、惜しみなく死んでいく為、涙なしには読むことができませんでした。どの人物も魅力的に描かれていて、長編作品の良さが堪能できました。二人の攻様がいるのでどうなるのかと思いましたが、納得の着地点でした。小山田あみ先生の表紙が、もう美しすぎてため息しか出ません。