このレビューはネタバレを含みます▼
ユニバース本で読んだ時からずーっと楽しみにしていた作品、やっっっと読めたぁぁあ泣泣やはりノノノ先生の作品は最高です。BLというジャンルに収めるにはあまりに勿体ないほど読者を勇気づけてくれます。今回は与えられた環境と自分の性との間でもがきながらも強く逞しく生きていく御門(Sub)と、そんな御門を不器用ながらも大きな愛で全力で支えようとする須藤(Dom)のお話。大きな流れとしては、Dom至上主義の家庭に生まれSubを隠している御門が須藤によってSubを公表し生きる道を選んでいく展開です。Domのホルモンを打たれた時の御門の表情だったり、だんだんとおかしくなっていく様だったり、その展開と演出が完璧すぎてこちらまでずしっとくるものがありました。
けれどその後の、須藤への想いに気付いた御門の、全てを取り戻し息が吹き返ったような愛に溢れた表情がこれまた完璧すぎて愛おしくて可愛くてどん底まで落とされた脈とテンションがぶわああああっと上がってくるのを感じました。
そして始まりと終わりの繋ぎが素晴らしいです。この演出がまるで一本の映画を観終わったような充実感というか満足感というかそんなものを与えてくれます。
上から目線で土下座ですが、ノノノ先生は絵はもちろんストーリーも演出もスーパーウルトラ上手いです。
これからもたくさんたくさん先生の連載読みたいです!!!ぜひ電子版単話売りもしてほしいっ!!!
余談ですが、悠生&正己の突然の登場も嬉しすぎました。そこで初めて「あ、悠生って伊達だったな」って気付きました。一生の不覚!そこ繋げてくると思わなかったです、、!