このレビューはネタバレを含みます▼
「ワイルド&セクシー」は未読。それでも全く問題なく読めた。
秘書に偽装する潜入捜査官草間(受け)とホールディングス社長深澤(攻め)の話。会社の名前がXXXホールディングスってなんかいかにもな設定、いかにも今時のお金持ってる系な人の設定みたいな、そういえば青年実業家っていう言い方あまり聞かなくなった気がする。
私好みの強い人同士の話っぽかったので手に取った作品。捜査官と社長だけど、どちらも仕事してる時の臨場感みたいなものはあまり話の展開からは感じられない。かっこいいけど世話の焼ける社長を、文句言いつつかいがいしく世話する秘書、秘書は抵抗を感じつつも社長の魅力にあらがえない、その秘書を口説く社長的な構図、好きなんだけど、攻めの深澤が割と普通にいい人だったのでむしろもっとずるかったりもっと私生活だめだめな感じでもよかったのになと思ってしまった、これは好みの問題。深澤は必死に口説いてるといえば口説いてるけど、いまいちその必死さが伝わってこないというか、深澤の行動だけ冷静に見れば十分がんばってる気もするが、深澤の心の熱みたいなものを私が感じられなかったというか、なんでかな。
草間は受けとしては非常に好みのタイプ。やっぱりすなおに気持ちいいって言ってすなおに気持ちよくなろうとする受けはいい。若干葛藤するけどあんまり悩みすぎないというか、潔いところもよかった。