このレビューはネタバレを含みます▼
恐らくこう言うお話はたくさんあるんですよね。幼い頃から姫様が自国の騎士見習いのことを憎からず思いつつも、他国へ政略の為に嫁ぎ、出戻ってきて降嫁する。
でもこの話がたくさんあるなかで輝いているのは、作画の美しさもさることながら、
キャラがたっていると言うか、アデル姫もルイスもとても魅力的なんですよね。
お転婆でワガママのようでいて、第三王女としての立場も理解している、そして与えられた中で心底楽しむ術も持っている。とても想像力豊かなので小説家になれそうな感じ。なんとも素敵な人柄の姫様。
まあ、後宮に関しては王様が40人の側室のお父さん的存在なんて、ちょっとお伽噺的なホンワカモードですけど、全体の流れからしてそれでも良いかなと思います。
騎士ルイスも、幼い頃はずっと姫様に仏頂面をしてるんだけど、本当は好きなんだよね~。特に少年の頃の絵姿がなんとも言えません。萩尾望都さんや竹宮惠子さんの絵柄になんとなく通じる少年の美しさ。絵柄も似ているかもしれませんね。
微笑ましく、安心して見ていられてホッコリします。