このレビューはネタバレを含みます▼
砂漠の街の新領主・アクラム×物語の紡ぎ手・シェイド。悪評ばかりで尊大で、不眠症の新領主・アクラムを眠らせるために王宮にやってきたシェイド。寝物語は不発に終わり夜の相手を申し出て、気に入られてそのまま側に仕えることに。悪評とは裏腹に良い領主で、補佐役の弟に命を狙われているアクラムと徐々に打ち解けていくのが楽しくて、でもどこか不穏な空気が拭えない。最後まで緊張感があるし、二人の気持ちが近付いていくときめきもあって面白かった!衣装が目に楽しかったけど、シェイドの背景が分かるにつれてそれもまた複雑な気持ちに…。意外な展開というわけでもないけど、ネタバレはなしで読むのをおすすめ。アクラムの器の大きさと愛の深さに痺れた!想像よりよくてお気に入りの一冊になりました。